《日野高の春 》
日野高の春が始まっている。4月6日の始業式に続いて7日は入学式。8日は対面式。9日はオリエンテーションと春の行事が続く。今年の新入生は7学級280名である。昨年より1クラス多い。オリエンテーションではそれぞれの部活動や同好会が新入生に個性あふれるスタイルで紹介していた。ブラスバンドのジャズ演奏から始まったが1年生は身動きせずに聞いていた。上級生の手拍子にもじっと耐えて体をゆすらない。緊張していたのだろう。上級生は一生懸命盛り上げようとしていた。その落差が実に印象的である。その後も次々と部活動がいろいろ個性あふれる演技を披露してくれた。初めて日野高生のクラブ紹介を見学したが、どの部も文化祭で演技を披露しているような印象を受けるものが多く、工夫と熱意が感じられた。
野球部の部活紹介は特に期待できると聞いていた。その野球部は当日、公式戦の4回戦だった。相手は、都立総合工科高校。神宮第二球場で対戦し、結果は5:9で惜敗した。しかし、都立八王子北と東海大菅生をコールドで破るなど、今年もまたかなり期待できそうである。
当面の目標について触れる。始業式には在校生に語り、入学式には新入生に語ったことでもあるが、次の3つを改めて示したい。
1 ルールを守る。
ルールは都合がよいものばかりではない。むしろ都合が悪いと感じる場合が多い。人間が作る法や制度は社会の変化や環境の変化に応じて、絶えず見直しが必要なものである。しかし、ルールを守ることは永久にして普遍的な正義である。自分に都合がよいものは守り、都合の悪いものは守らないという態度が許されないのは言うまでもない。「悪法も法なり」というソクラテスの話をしたのはそのためである。ルールを積極的に守る喜びを知ってほしい。クリーンな態度を心がけるだけで、すがすがしい気分になり、力がわいてくる。その喜びを知ろう。
2 ゴミを分別する
ゴミの分別は人間の生活習慣の中でもごく最近になって学習されたものである。私が子供だったころは北海道の山村だったせいもあると思うが今ほど差し迫った生活習慣ではなかった。しかし、今はこの習慣が身につかないと社会では生きていけない。一人前とはいえないのである。今年から各教室にゴミ箱を一つ増やしている。ぜひ、有効に活用してほしい。そして、しっかりした分別習慣を身に付けて卒業してもらいたい。
3 進級・卒業は自分の責任でクリアーする
あと何時間休める。あと何単位落とせる。悲劇の背景にはこのような発想があるようだ。休める、落とせる。これは権利ではない。少なくとも、君たちに保障されている学ぶ権利とは無縁のものである。あと、どれだけ頑張ればAランクになるとか、残りの授業は絶対に休まないぞ、などという攻めの姿勢こそが気持ちを楽にし、自分を救う。昨年の悲劇は絶対に繰り返したくない。君たちならそれができるのであり、私の切なる願いである。
都立日野高校
校長通信
平成21年4月20日
第8号