校長通信「Solar Green」   トップページ

《競技は赤・マスコットは青》
 朝6時、すでに小雨が降っている。7時を過ぎても雨は止まない。6月5日金曜日、体育祭を実施するかどうかは本当に迷った。7時30分に関係の先生方に校長室に集まってもらい意見を聞いた。実施するにしても延期するにしても全員が納得するのは難しいことがわかった。もう一度空を見た。雨は止んでいる。体育科では途中で雨が強まることを視野に入れ、実施する場合の競技順位を変更した修正プログラムを準備してくれていた。それでいこう。そうは決断したものの、実施の判断が正しかったかどうかは分からない。それは、中止(順延)を決定しても同じだったに違いない。
 このようにして実施した雨の体育祭だったが、始まってみるとお昼までは曇り空で午後は降られたものの、予定した全てのプログラムを終えることができた。開会式で生徒代表が「みんなの熱気で雨空を吹き飛ばそう」と言ったように、みな全力を出し切って競技や演技に取り組んでくれたと思う。昨年は白が総合優勝だったが今年はどうだろう。競技が進むにつれて赤が強くなっていく。午前中の得点は青とは100点以上も開いてしまった。午後になると青が善戦し、やや点数を盛り返したが競技力では最後まで赤が優勢だったように思う。
 私は応援団とマスコットの採点を任された。採点基準は細かく決められており、直感や印象だけで採点するのではない。私は7名の先生と5名の「いちい会」(PTA)役員の方々にお願いした。集計してみるとマスコットは青がトップだ。「情熱を表現する」とマスコット制作のねらいを説明されたが、地味なブルーで情熱を表現するのは難しい。そこで、あのダイナミックな絵柄が生まれたのかもしれない。赤の出来映えもすばらしかったが2位に甘んじた。青は遠くで見るとよく映え、赤は近くで見ると迫力があるという。応援団はほとんど差がなかった。1位は青団となったが、それぞれ2票ずつの差で、12名が5点満点で審査したことを考えるとまさに僅差である。赤の競技力を超えるまでは届かず、今年の総合優勝は赤に確定した。
 5月1日に結団式を終えてから体育祭準備がスタートしたが、スタート時はまだ団もマスコットも担当者が一人や二人のところがあった。担当者の必死の募集を聞いた時は心細く感じられたが当日にはそれはみじんも感じられない。1ヶ月間でここまで仕上げるには人知れず苦労があっただろう。当日は「いちい会」が麦茶の用意をしてくれた。雨で売れ行きが悪く、今年は温かいお茶にすればよかったという声も聞かれた。本当にありがとうございました。

《小さい芽》
 今年、期待できる新しい芽が生まれた。図書委員会が発行する図書便り「せせらぎ」である。6月2日に第一号が出た。図書委員の熱い思いが形になった様子が伺える。委員長の「兎にも角にも・・・祝!」という言葉には溜めた思いとこれからの意気込みがにじんでいる。創刊号を読むと、本の紹介文などに力強さがある。日頃から本に接することで身についた表現力やみんなに本の良さを伝えたいという思いのせいだろう。図書委員会では日野高生に読んで欲しいと思う本を先生方に推薦してもらい「推薦図書リスト」を発行する。ぶ厚いリストができるに違いない。

都立日野高校
校長通信
平成21年6月8日
第11号