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シルバーウィークを待つ
 初めて経験する秋の大型連休は「シルバーウィーク」と呼ばれる。土曜日を入れた秋の5連休を待ちかねていた人たちは少なくないに違いない。私も不安と緊張のうちにこの連休を待ちかねていた。
 2学期が始まるとインフルエンザが大流行するといわれていた。夏休みに入り、流行がやや収まったかに見えたインフルエンザは8月から再び流行し始めていた。本校でも文化祭に影響が出るのではないかと心配していたが、なんとか無事に乗り越えることができたと思った。直後に1年生に流行しはじめた。初めは1クラス、そして翌日には他のクラスへと広がった。この時季のインフルエンザはほとんどが新型であろうと判断される。都の基準ではインフルエンザ様症状が集団の一割を超えると学級閉鎖等の検討を開始することになっている。校長は都教育委員会へ状況を報告して、教育委員会が閉鎖を決定する。人数だけで判断するわけではない。発生の状況を含めて総合的に判断する。発生カーブが急激であるか、安定しているか。また、休業日などとの関係も考慮される。私は切実な思いでシルバーウィークを待っていた。5日間の連休までもてば、事実上の学校閉鎖を実施したのと同じ効果が得られると考えたのである。
 閉鎖はインフルエンザの流行に対応するやむを得ない措置であるが、閉鎖に伴う影響が出るのも事実である。単に数日間の授業を休むだけではない。その間の学校行事、部活動など学校の責任で実施する全ての教育活動を休止する。全員が楽しみにしている修学旅行などの行事を中止する場合は生徒間の心に与える影響が大きくなることもある。インフルエンザに罹患した生徒が負い目を感じるような事態になってはならない。部活動の休止による影響も小さくない。今は運動部、文化部を問わず活動の真最中である。授業はやり直しがきくが行事や部活動などの大会はやり直しがきかないことが多い。
 本校も1学年について9月17日から1クラス、18日からさらに2クラスを閉鎖することとした。閉鎖したクラスについては授業だけでなく部活動を含む全ての教育活動を休止した。あと1日踏みとどまれば連休に突入する。しかし、待てなかった。それほどインフルエンザ様症状が急激に増加した。
 閉鎖に伴い部活動を休止したことによる影響を受けた生徒が少なからずいる。流された涙は人数の多少にかかわらず私にはとても重い。閉鎖をするにあたってはいろいろなことを考えなければならないという当たり前のことを改めて強く意識する。
 新型インフルエンザは当初予想された強毒性よりも対応が緩やかになっているとはいえ、やはり感染力は強力である。本格的な流行はこれからだという話もある。冬場になると季節性インフルエンザも流行するだろう。年明けには2年生が修学旅行を予定している。実施できるのか。厳しい状況はこれからが本番かもしれない。

都立日野高校
校長通信
平成21年9月28日
第15号